MCトランスの自作
MCトランスの自作
MCトランスの自作
MCカートリッジ出力に2芯シールドケーブルを使用すると、耐ノイズ効果が高いことが前のブログで実際に確認できました。
そこで、フォノアンプの前にMCトランスを入れて、正統なフローティングアンバランスを試します。
さっそくん通電してみんべさんの「MCトランスの自作」ブログを参考に、MCトランスを作ってみました。6千円でそこそこのMCトランスが作れます。
接続図1
回路図等の詳細は通電してみんべさんのブログを参照してください。
MCトランスにはサンスイのST-75を使用します。価格が安い分シールドが施されていませんので、電磁シールドに銅箔テープを巻きました。
購入した部品はわずか18点ほど。部品表は下記を参照してください。
写真はトランスをユニバーサル基板に取り付けたところ。トランスは思った以上に小さく、取付用の穴は2Φくらいの大きさでした。
下の写真は抵抗とコンデンサを取り付けて配線したところ。ここまでは簡単です。
リアパネルはRCAジャックは絶縁タイプのため穴径が大きく、5ミリのドリルで穴を開け、9.5ミリまでリーマでガリガリ広げます。
RCAジャックは150Ω用と600Ω用の2個設けましたが、穴あけや配線が大変なので150Ω用1個で十分でした。
またアース用端子の代用として買ったスピーカー用端子台がデカかった。
明らかに失敗です。涙(T_T)
探してみたらミゼットターミナル黒T-16(非絶縁)という端子が売ってますが、非絶縁なのでこれもイマイチで、良いものが見つかりません。
更には左右チャンネルそれぞれに端子が必要なところを1つにしてしまいました。😆
共通にしても動作はしますが、せっかくなら独立して設けたほうがチャンネルセパレーションが良いはずです。
一応完成したところでフォノアンプをMMポジションにして接続してみると、ちゃんと音が出ます。(^^)あたりまえ。
音質は力強く、荒々しい感じで、少々硬い感じがします。エージングが進めば、荒々しい感じは取れるかもしれません。
ローコストなMCトランスが出来ました。
ただAT-PEQ20改造のMC入力の方が解像度が優れ、優しく心地よい音なので、普段使いはMC入力の方になりそうです。
目的のSN比については大きく改善されました。測定器はありませんが聴感的には−12dB改善といった感じです。2芯シールドとMCトランスの組み合わせがSN比改善の効果が高いことが判明しました。
また某オーディオ雑誌に下図2の接続が推奨されていましたので、接続図2に示す様にシールドのセンタータップ接続を試してみることにしました。
接続図2
結果は最悪でSN比が悪化し単芯シールドRCAケーブルの状態に戻ってしまいました。シールド効果が全く無い状態です。
また上図の様に不平衡なものを平衡に接続しても、回路は不平衡なままであり同相ノイズ除去効果はないことを前のブログに書きましたが、それが立証された結果となりました。
某メーカーの手法について、
その1
某メーカーによると、一次の中性点タップを二次側に接続するとバランス接続になるとありますが、この方法は等価的にはスライダックトランスと同じことになります。スライダックトランスについては学生実験などでもよく使われるのでご存知のことと思います。なので効果があるかどうかは試して見るまでもないでしょう。(+_+)
その2
Tアックから平衡出力のレコードプレーヤーが売り出されています。平衡出力についての詳細が公表されていないので効果のほどは分かりませんが、コンセプトとしては画期的です。
これでMCトランスによるSN比改善効果が判明しましたが、自作MCトランスは音質的には残念なので、シンプルにフォノアンプのMC入力に2芯シールドケーブルを接続することにします。
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