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MCトランスの自作

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  MCトランスの自作 10月 25, 2020  MCトランスの自作  MCカートリッジ出力に 2芯シールドケーブルを使用すると、 耐ノイズ効果 が高いことが 前のブログで実際に 確認で きました。 そこで、 フォノアンプの前にMCトランスを入れて、正統なフローティングアンバランスを試します。 さっそくん 通電してみんべさんの 「 MCトランスの自作 」 ブログを参考に、 MCトランスを作ってみました。6千円でそこそこのMCトランスが作れます。    接続図1 回路図等の詳細は通電してみんべさんのブログを参照してください。 MCトランスにはサンスイのST-75を使用します。価格が安い分シールドが施されていませんので、電磁シールドに銅箔テープを巻きました。 購入した部品はわずか18点ほど。部品表は下記を参照してください。 写真はトランスをユニバーサル基板に取り付けたところ。トランスは思った以上に小さく、取付用の穴は2Φくらいの大きさでした。 下の写真は抵抗とコンデンサを取り付けて配線したところ。ここまでは簡単です。 基板の四隅に4つの穴が空いていますが、2.8Φの為3Φの貼付けボスには合いませんので3ミリのドリルで穴を広げます。 リアパネルはRCAジャックは絶縁タイプのため穴径が大きく、5ミリのドリルで穴を開け、9.5ミリまでリーマでガリガリ広げます。 RCAジャックは150Ω用と600Ω用の2個設けましたが、穴あけや配線が大変なので150Ω用1個で十分でした。 またアース用端子の代用として買ったスピーカー用端子台がデカかった。 明らかに失敗です。涙(T_T) 探してみたらミゼットターミナル黒T-16(非絶縁)という端子が売ってますが、非絶縁なのでこれもイマイチで、良いものが見つかりません。 更には左右チャンネルそれぞれに端子が必要なところを1つにしてしまいました。😆  共通にしても動作はしますが、せっかくなら独立して設けたほうがチャンネルセパレーションが良いはずです。  一応完成したところでフォノアンプをMMポジションにして接続してみると、ちゃんと音が出ます。(^^)あたりまえ。  音質は力強く、荒々しい感じで、少々硬い感じがします。エージングが進めば、荒々しい感じは取れるかもしれません。 ローコストなMCトランスが出来ました。  ただAT-P...

平衡伝送について

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  平衡伝送について 7月 26, 2020 平衡接続について  デノンのPMA2000REを購入しパワーの小さいソウルノートのアンプSA1.0が不要になるかと思いましたが、ネットワークプレーヤーN70Aに平衡出力があるので、ためしにXLRケーブルをネットで購入し平衡入力のあるSA1.0に繋いだところ、大きな効果がありました。  音のクリアさが増し静粛性も高くなり平衡伝送の音質の良さに気付かされることになり、なんでもやって見るものです。平衡接続したのは初めてだったのでその効果にはとてもビックリしました。  1mの平衡ケーブルで接続しています。たった1mの伝送路でこれほどの効果があるのはどうゆうことか、RCAケーブルとはそんなにノイズが乗るものなのでしょうか! 不平衡出力を直接Powerアンプにつないだ音より解像度や静粛感が大きく違います。 MCカートリッジでの平衡回路構成  完全バランスのフォノアンプや、バランス入力のMCトランスが発売されています。  MCカートリッジは出力が微小出力なので、下図①のバランス伝送することが出来ればコモンモードノイズを同相除去することができ、ノイズに対して高い効果が期待できますが、中性点の無い下図②のMCカートリッジでは同相除去の平衡回路が構成出来ません。 このため、同相ノイズ除去は出来ないことになります。  最近フローティングバランスなる言葉が出回っています。  あるメーカーでは1次の中性点を2次のマイナスに接続してバランス接続するという言葉で、あたかも平衡回路が構成出来るかの様な表現を行っていますが、不平衡なものを平衡回路につないでも、不平衡なままなのでノイズ除去の効果は期待できません。  ところが、このときに使うケーブルがノイズに対して大きな効果を持ちます。  下図②の不平衡用のRCAケーブルはシールドを信号線として使うためノイズが乗りやすい構成になっていますが、下図③のバランスケーブルは2本の信号線とそれを取り巻くシールド線なので、コモンモードノイズが乗りません。  2本の信号線が浮いていて(フローティング)、かつ、ノイズ源とは2本が同じ浮遊容量・相互インダクタンスで接続されるので、ノイズが乗らないし、仮に乗っても2線間の間に電位差が生じなければ、2次側には伝達されません。  信号がフローティングしていることをうまく使...

CDとレコードの音質について

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  CDとレコードの音質の違い CD とレコードの音質の違い CDとレコードの音質について 結論から言ってCDの高域はレコードに比べて音質が劣ります。CDは中、低域は分解能に優れ、華やかに聞こえますが、高域はサンプリング周波数が低すぎて質が悪く、心地好い音とはいえません。 CDの再生周波数は22KHzまで可能ですが、それは質を問わなければ可能というだけで、1か0、つまり有るか無いかという低レベルの音になります。 日曜の朝のTV番組の調査でCDとレコードを聴いた時、「人の脳波に違いが生じるのか?脳波測定の専門家が調べました。被験者にはどちらがレコードなのかを伝えず、約2分間測定を行い、α波とβ波を比較しリラックス時に出るα波と、緊張時に出るβ波の比率を調べたところ、測定した7人のうち、5名の方がレコードを聴いたとき、α波の優勢率が増え、β波の優勢率が下がり、レコードの方がリラックスできることが分かりました。」とあります。 追記 :  NHKの番組ヒューマニエンス2021/3/9放送では皮膚が 20KHz以上の音を感じ取り、快さを生み出すとありました。 たしかにCDの音を聞いていると聴き疲れして癒されないことがあります。 番組ではCDは帯域は20KHzまでで、レコードは20KHz以上の音が出せるので、その聞こえない高域がリラックス効果を生むと解説していましたが、本当にそれだけでしょうか? CDとレコードでは何が違うのか?  私が昔エンジニアだったころに、D級アンプの開発(産業用途でオーディオ用ではありません)した経験があり、その経験からデジタルのCDとアナログのレコードの音質の違いについて考えてみました。 ウィキペディアのCDサンプリングについて以下のような記述があります。 「音楽CDで使用されるサンプリング周波数は44.1kHzであるため、直流から22.05kHzまでの音声波形を損なわずに標本化できる。あらかじめ、カットオフ周波数20kHzないし22kHz程度のローパスフィルターで前処理が行なわれているが、人の可聴域の上限20kHzにほぼ一致しているため、実用上問題なく音声を再現できることになる。」 注1:上記のローパスフィルター前処理とは折り返し雑音対策のために行う処理のことで、下記に記載したローパスフィルターとは役割が違...

OPアンプについて

  OPアンプについて  オペアンプはもともとアナログ演算用に作られたICで、オーディオ用に作られたわけではありませんが、便利なので増幅回路としては一般的によく使われていました。NFBを大量にかけますので本質的な部分でオーディオ用途としてはどうかと思いますが、今ではオーディオ用に作られたICが数多く出ています。 下記は改造する前にオペアンプの情報をネットで拾った記事です。最近は結構オペアンプを交換することが流行っているそうなので、もっといろいろな情報がでています。 オペアンプの最高位は OPA627 ですが、偽物が多いので注意してください。 *********************************************************** ・MUSES 01 FET入力 ¥3,500- ・MUSES 8920 FET入力 ¥480- ・MUSES 02  バイポーラTr入力 ¥3,400- ・MUSES 8820 バイポーラTr入力 ¥400- OPA627 ¥4,800 OPA2604  ¥630- クラシックもジャズもフワッとしたソフトな音 OPA2134 ¥367 OPA2134PAは、オーディオ・アプリケーション向けに完全に仕様が規定された超低歪、 低ノイズのオペアンプです。完全なFET入力段の採用により優れた音質および速度を実現し、 高いオーディオ性能を達成しています。また、出力ドライブ能力およびDC性能が優れているため、 厳しい条件が要求される広範なアプリケーションに使用することができます。 OPA2134PAは、使いやすく、 通常のFET入力オペアンプにしばしば見られる位相反転や過負荷の問題がありません。 ±2.5V~±18Vの電源で動作し、入力カスコード回路により優れた同相モード除去を実現しているうえ、 広い入力電圧範囲にわたり低入力バイアス電流を維持して歪を最小限に抑えます。 MUSES 01・・・は緻密で繊細な音を好まれる方にベスト MUSES8920・・・01と同じ傾向で、さらに繊細になった感じです。 MUSES02・・・クリアな音で適度にソフト、ジャズボーカルやポップスものに最適です MUSES8820・・・オーディオ用として音質向上を図った2回路入り高音質オペアンプです。低雑音、高利得帯域、低歪率を特徴とし、オー...

AT-PEQ20の交換したコンデンサ一覧

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  AT-PEQ20の交換したコンデンサ一覧  AT-PEQ20の交換したコンデンサ一覧 交換後の様子 青いのがERO 容量1 容量2 数量 交換用コンデンサ 場所(推定) 部品番号 25v 3300 μF 1  否交換 高さに注意 電源部   25v 1000 μF 1  否交換 高さに注意 電源部   25v 22 μF 1 音響用   アルミニウム電解コンデンサ   ハイグレード品  Jovial UTSJ 25V 22μF 電源部   25v 10 μF 1 音響用   アルミニウム電解コンデンサ   ハイグレード品  Jovial UTSJ 25V 10μF 電源部   6.3V 470 μF 1  否交換 インジケータ               104 セラミック 0.1μF 4 ERO   MKT1826   100VDC   0.1μF   入出力LPF c 56,57,58,7 101 フィルム 100pF 6 ERO   KP1830   100V DC   100PF 入出力LPF c54,55,21,20,60,59 102 フィルム 1000pF 8 ERO   KP1830   100V DC   1000PF 入力FET c22,23,40,41,52,53,61,6 562 フィルム 5600pF 2 PPSD   250VDC   5600PF 5% 入力FET c30,31 473 フィルム 47000pF 2  パナソニック  メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ   0.047μF イコライザ c42,43 154 フィルム 0.15μF 2 ルビコン   ポリフェニレンスルフィドフィルムコンデンサ イコライザ c36,37 682 フィルム 6800pF 2 ERO   KP1830   63V DC   6800PF イコライザ c38,39             25v 100 μF 2 オーディオ用電解コンデンサー100μF25V85℃ ニチコンMUSE・KZ   c46,47 25v 220 μF 2 オーディオ用電解コンデンサー220μF25V85℃ ニチコン...

AT-PEQ20改造

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AT-PEQ20改造 フォノイコライザー AT-PEQ20改造 フォノイコライザーAT-PEQ20の部品を交換してみました。  MC対応のイコライザーアンプが欲しくて、 オーディオテクニカAT-PEQ20が安く手頃だったので購入したのですが、しばらく聞いているうちに音質に不満が出てきました。もっと心地良い音がするはずだ、CDよりも癒される音にしたいということで改造に着手しました。  この手の機器にはオペアンプが使用されていて、オーディオ用途のオペアンプは数種類あり価格も1個50円から数千円まであり、かなり音質に特徴があるようです。 AT-PEQ20もオペアンプが使われていますので早速オペアンプを交換するすることにチャレンジしてみました。 中を開けてみると 部品は今時の表面実装ではなくDIPタイプの部品なので交換することは難しくありませんし、 部品の入手も可能です。更にはパターンが片面タイプなのでスルーホールがなく部品の交換が簡単です。 手始めに秋月通商から安めのオペアンプを4種類購入して交換してみました。 2回路入低雑音オペアンプ NJM2068DD (オリジナルと同じ)1個50円 2回路入オーディオ用HiFiオペアンプ OPA2134PA FET入力低歪み2回路入HiFiオペアンプOPA2604AP 2回路入りJ-FET入力高音質オペアンプ MUSES8920D オペアンプは発信しやすいので発信しにくいタイプやちょっと高めのタイプを選んでみました。 オペアンプの特徴は別ページを参照 回路図はわかりませんが基盤を見てみると比較的しっかりした構成に見えます。 電源部は3端子レギュレータですが負荷は微小な消費電力ですからこの構成ならそこそこで悪くはありません。 入力の初段はオペアンプではなくディスクリートのFETで受けているのも好感が持てます。 ただ、肝心の使用しているオペアンプが1個50円とかなり安いタイプで音質は良くなさそうです。 オーディオ専業メーカーのオーディオテクニカらしくない部品の選択ですが、逆に言えばオペアンプを変えればかなり音質向上が期待できます 。 基盤は片面基盤なので部品の取り外しは至って簡単でした。 ICと一緒に購入したハンダ吸い取り線でカンタンにオペアンプを取り外すことができます。 取り外した後にICソケットをはんだづけします。 購入したIC...